アミノ酸は20種類で人間を構成するタンパク質を作る
人間の体を構成するタンパク質は、20種類のアミノ酸によって作られています。中でも、人間の体内では作り出せず、食べ物から摂取しなければならない必須アミノ酸は9種類。一方、体内で作り出せる非必須アミノ酸は11種類です。
必須アミノ酸 | イソロイシン、ロイシン、バリン、リジン(リシン)、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン(スレオニン)、トリプトファン、ヒスチジン |
非必須アミノ酸 | チロシン、システイン、アスパラギン酸、アスパラギン、セリン、グルタミン酸、グルタミン、プロリン、グリシン、アラニン、アルギニン |
アミノ酸シャンプーが合わないのはベタつきやすい人
参照元: https://www.photo-ac.com/
アミノ酸シャンプーが合わない人の特徴 |
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皮脂が出やすい |
髪や頭皮がベタつきやすい |
ワックスやジェルなどのスタイリング剤を使っている |
アミノ酸シャンプーが合わない人の特徴は、頭皮の皮脂量多め、ベタつきやすい、スタイリング剤をしっかり付けているなどです。アミノ酸系洗浄成分はマイルドな洗い心地のため、頭皮や髪に汚れが溜まりやすいと、しっかり落としきれない場合もあります。
アミノ酸系洗浄成分は大きく分けて6種類ある
アミノ酸系洗浄成分の種類 |
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グルタミン酸系 |
アラニン系 |
アスパラギン酸系 |
グリシン系 |
タウリン系 |
サルコシン系 |
アミノ酸系洗浄成分は大きく分けて6種類あり、それぞれ泡立ちの良さや使用感、仕上がりなどの特徴が異なります。しかし、似たような成分名が多いので、購入する際はシャンプーボトルの成分欄をよく確認しましょう。
グルタミン酸系は保湿力が高くしっとりと仕上がる
グルタミン酸系洗浄成分の表示例 |
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ココイルグルタミン酸Na |
ココイルグルタミン酸TEA |
ココイルグルタミン酸k |
ラウロイルグルタミン酸Na |
ラウロイルグルタミン酸TEA |
ラウロイルグルタミン酸kなど |
グルタミン酸系洗浄成分は、洗浄力や泡立ちが控えめで、しっとりとした仕上がりになります。保湿力が高いため、乾燥毛やダメージ毛でパサつきやすい人、まとまりのある髪を目指したい人におすすめです。
アラニン系は適度な洗浄力や泡立ちでふわっと仕上がる
アラニン系洗浄成分の表示例 |
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ココイルメチルアラニンNa |
ココイルメチルアラニンTEA |
ラウロイルメチルアラニンNa |
ラウロイルメチルアラニンTEAなど |
アラニン系洗浄成分は、アミノ酸系洗浄成分の中でも適度な洗浄力と泡立ちで、バランスが良いタイプです。頭皮をスッキリ洗い上げたい人や、ふわっと軽やかな髪に仕上げたい人へおすすめです。
アスパラギン酸系は泡立ちが良く頭皮への負担も少ない
アスパラギン酸系洗浄成分の表示例 |
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ラウロイルアスパラギン酸Na |
アシル(C12,14)アスパラギン酸TEAなど |
アスパラギン酸系洗浄成分は、泡立ちが良く頭皮への負担も少ないため、敏感肌でも使いやすいです。ほど良い洗浄力もあるため、さっぱりとした使用感が好きな人に向いています。
グリシン系は石けんに似た使い心地でスッキリ感が強い
グリシン系洗浄成分の表示例 |
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ココイルグリシンNa |
ココイルグリシンTEA |
ココイルグリシンkなど |
グリシン系洗浄成分は、石けんに似たスッキリ感の強い使い心地が特徴です。泡立ちが良く洗浄力も高いため、しっかり洗い上げたい人、汗や皮脂で頭皮の不快感が気になる人などにおすすめ。
ただし、少しきしみやすいため、髪のまとまりや手触りの良さを重視したい場合には向きません。
タウリン系はきめ細かく泡立って泡切れも良い
タウリン系洗浄成分の表示例 |
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ココイルタウリンNa |
ココイルメチルタウリンNa |
ラウロイルメチルタウリンNa |
ステアロイルメチルタウリンNaなど |
タウリン系洗浄成分は、泡立ちこそ控えめではあるものの、きめ細かい泡で洗浄できるのが特徴。ほど良い脱脂力があるうえ、泡切れも良くさっぱりと洗浄できるため、サラサラヘアに仕上げたい人へおすすめです。
タウリン系は厳密にはアミノ酸系ではない |
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タウリンは化学構造が異なるため、厳密にはアミノ酸系ではありません。しかし、体内では、含硫アミノ酸であるシステイン代謝により生合成されるため、アミノ酸系洗浄成分として説明されることも多いです。 |
参考文献:化粧品成分オンライン ココイルメチルタウリンNaの基本情報・配合目的・安全性
サルコシン系は頭皮の脂や汚れもしっかり洗浄
サルコシン系洗浄成分の表示例 |
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ココイルサルコシンNa |
ココイルサルコシンTEA |
ココイルサルコシンk |
ラウロイルサルコシンNa |
ラウロイルサルコシンTEA |
ラウロイルサルコシンkなど |
サルコシン系洗浄成分は、洗浄力の高さや泡立ちの良さが特徴です。さっぱりとした使い心地で、頭皮の脂や汚れもしっかり洗浄してベタつきを防げます。
ただし、サルコシン系は最初に開発されたアミノ酸系洗浄成分ですが、最近ではあまり使われていません。旧表示指定成分でもあり、人によってはアレルギーを引き起こす場合もあります。
参考文献:一般社団法人 日本オーガニックコスメ協会 102の旧表示指定成分一覧表
アミノ酸シャンプーを見分けるには成分の確認が大切!
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成分表示の2番目にアミノ酸洗浄成分があるかチェック |
ほかの洗浄成分と組み合わせている場合もある |
成分表示の2番目にアミノ酸洗浄成分があるかチェック
化粧品に分類されるシャンプーは、配合している全成分の表示が義務となっています。表示する順番は、基本的に配合量の多い成分から記載していますが、配合量1%以下の成分は順不同です。また、医薬部外品の場合は、最初に「有効成分」の表示があり、次に「その他の成分」といった順番になっています。
シャンプーは水の配合量が多いため、医薬部外品を除くほとんどのアイテムで、1番目に記載してあるのは水です。そのため、メインとなる洗浄成分を確認するには、成分表示の2番目をチェックするのがポイント。水の次に多く含まれる成分が、アミノ酸系洗浄成分であれば、濃度の高いアミノ酸シャンプーということになります。
ほかの洗浄成分と組み合わせている場合もある
アミノ酸系洗浄成分は、高級アルコール系や石けん系と比べて高価な傾向があります。商品によっては、コストダウンや洗浄力を高めるために、ほかの洗浄成分と組み合わせている場合も。気になる人は、2〜5番目あたりの成分表示をチェックしてみましょう。
また、成分表示欄で水の次にほかの洗浄成分があり、3番目以降にアミノ酸系があることも。このような場合、アミノ酸シャンプーと謳っていても、メインとなる洗浄成分の特徴が出やすい傾向にあります。アミノ酸シャンプーを使いたい人は、パッケージの成分欄をよく確認するのがポイントです。
ほかの洗浄成分 | 表示される成分名の例 | 特徴 |
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高級アルコール系 | ・ラウレス硫酸Na ・ラウリル硫酸Naなど |
泡立ちが良く洗浄力も強い 髪や頭皮が乾燥しやすい場合も |
石けん系 | ・石けん素地 ・カリ石けん素地など |
洗浄力が強く髪質によってはキシキシしやすい |
ベタイン系 | ・ラウリルベタイン ・コカミドプロピルベタインなど |
マイルドな洗浄力で泡立ちも控えめ |
まとめ
以上、アミノ酸シャンプーの見分け方を解説しました。アミノ酸洗浄成分にこだわりたい場合は、成分表示欄の2〜5番目をチェックするのがポイントです。アミノ酸シャンプーをしっかり見分けて、自分の髪に合うアイテムを手に入れてくださいね。
また、泡立ちを良くして洗う方法や、洗い流すときの向き、すすぎ方など、正しくシャンプーをするときのポイントについても解説しています。毎日のシャンプーできれいな髪環境に整えたい人は、あわせてチェックしてくださいね。